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青森遠足その1(津軽・太宰治の故郷)

お題「ちょっとした贅沢」

やっぱり旅行。

3泊4日と久しぶりに東京を離れたので、その思い出を思いつくままツラツラご紹介をば。まずは(最終日だけど)金木駅芦野公園駅を散歩してみた。

自分にとって太宰治は何年経っても何度読んでも腹落ちしない作家である。好きとか嫌いとかは(もはやどうでもよく)彼を通して、彼が生きた時代とか環境に関心を抱くようになった。今回はなかなか過密スケジュールだったので、当初ここまで行くことを予定してなかったけど、幸いにタイミングよく機会を持てた。

新青森駅から五所川原駅津軽鉄道金木駅

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岩木山もくっきりと

まずは太宰治の生家である「斜陽館」へ。

その前に、駅から手前にある通称「太宰治疎開の家(旧津島家新座敷)」に行ってみた。地元の文学通の方が「斜陽館は有名だけど、是非ここも寄ってみて!」と言っていたのでね。

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太宰治疎開の家(執筆した部屋)

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太宰治疎開の家(サンルーム)

dazai-ya.shop-pro.jp

そもそもは長兄の新座敷だったらしいが、太宰治疎開時に割り当てられた空間で、現在は200mほど移動して(曳屋)きたとのこと。事情はさておき、雰囲気は残っている。

サンルームの暖炉には、暖炉を背景に撮った写真があり、往年の雰囲気が味わえる。(個人的に気づいたことだが)太宰を感じるポイントの一つは、両親愛の欠如と没落してゆく家のどうにもできない無力さみたいなものがあるかな?と。

(極端だけど)イタリアの映画監督ルキノ・ヴィスコンティと似た香りがある。最盛期には青森県で4番目の高額納税者だったとか。

その津島家(太宰治の本名)全盛期に建てられたお家。

dazai.or.jp

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斜陽館(正面)

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斜陽館(母の部屋とか)

ここの襖に「斜陽」の文字がある。

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斜陽館(お勝手かな)

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斜陽館(階段)ここに田舎のご貴族?を感じた

太宰はこの家を「苦悩の年鑑」で

この父は、ひどく大きい家を建てた。風情も何も無い、ただ大きいのである

と書いているらしい。

確かに良い材料を用いているようだが、意匠に凝ったとこはない。それはそれで無骨で(良い意味で)田舎らしくてよいと思った。それでいて小説「津軽」で、結局のこの家は(婿養子にきた)「親父がかつて住んでた家」と言い切っていた。

豪勢な住まいに違いないが、そんな津島家の繁栄&没落を伺えて興味深かった。

斜陽館の向かい奥に「津軽三味線会館」があり、タイミングよく生演奏を聴けた。

youtu.be

ここまで激しくはなかったけど、おじいちゃん、かっこよかった。

津軽鉄道芦野公園駅

そのまま、ポツポツあるいて20分ちょっとで隣駅の芦野公園。

小説「津軽」でもこの無人駅が言及されている。しばしば桜などを楽しんだ公園らしいが、現在はむかしのままの駅舎を利用した赤い屋根の喫茶店「駅舎」が重要な観光スポットに!

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赤い屋根の喫茶店「駅舎」

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むかしの面影を利用した店内

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馬肉を利用した「馬いカレー」

普通にビーフカレーな感じで美味しかった。

後ろのテーブルで二十歳前後と思われる女子二人が津軽弁で「東京行きたいね」という話が印象的だった。かつて自分が「ニューヨーク行きたい(住んでみたい)」と思っていたのと、同じような気持ちかな。自分の年齢になると、もはや腰を据えて住めるところがいい。

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芦野公園内の石碑

これはこれで、いろいろ文学的なストーリーがあるようだが、そこは(もはや)深入りせず。適当に散策して帰途についた。

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津軽鉄道走れメロス号」

季節柄、すず虫が同乗していて綺麗な鳴き声を響かせていた(驚き)。冬はストーブ列車になるようだが、それはそれで乗ってみたい。

それにしても、本当に田舎だった。だけど、太宰治津軽三味線でここまで観光地化できるのもすごいなと。それなりに、楽しかった。

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