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女サラリーマン、旅にお酒ときどきお金

酒田市へ(その1)吉田健一&洲之内徹両氏のエッセイに触発され

山形県酒田あれこれ

洲之内氏の新潟&酒田を旅した「気まぐれ美術館」を読んでいて、北前船の寄港地でもある山形県酒田市への興味が募った。それまでは、酒田と聞けばNHK連続テレビ小説おしん」の奉公先があったというイメージしかない。

天気予報は雨だったけど、晴天で地元の方々も興奮するほど鳥海山がきれいに見えた。

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酒田駅前からも鳥海山

余談になるけど第2次ベビーブーマーである自分は、ちょうど世間が見え始めた年頃で「おしん」の超絶人気は体感しているし、少女期おしん役を演じた小林綾子女子と同じ学年っす。彼女もおしん役が強烈過ぎて... 後々目にする機会があるたびに、どうしてもおしんを思い出してしまった。で、奉公先であるお加代様の米問屋はどの辺りが想定されていたのだろう?など、気になっている。

さて話が脱線したが、影響を受けた洲之内氏の美術エッセイはこちら。酒田への言及は多くないが、本間美術館には色々とおつきあいがあったようだ。

www.1book.jp

至る所で本間家の息吹が感じられて

本間美術館は、酒田の豪商本間家ゆかりの場所にある美術館である。駅前にある本間美術館からスタートし、今回は市内にある本間家の遺産をば、まずは紹介しようかと。

  • 本間美術館(鶴舞園)
  • 光丘神社
  • 日和山公園
  • 本間家旧本邸

本間美術館

www.homma-museum.or.jp

それと「本間家旧本邸」の案内はこちら。 hommake.sakura.ne.jp

旧本間邸・本間美術館2館共通券で1,600円(税込)だったかな。

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本間美術館正面、威圧感すら

以下、写真を交えて。

鶴舞園(かくぶえん)とは本間氏別邸庭園

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清遠閣からみる鶴舞

借景として登場する鳥海山が愛らしいっす。

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庭の借景から外れるけど鶴舞園からの鳥海山

庭園の整備は、冬期間に港で働く人々の失業対策事業として実施されました。

一石二鳥ではないが、こういう事業主は愛されるだろうなと。

清遠閣(せいえんかく)は

藩主酒井候が領内巡視をする際の休憩所としてつくられ、大正十四年には東宮殿下(昭和天皇)がご宿泊されるなど、酒田の迎賓館として使用されてきました。

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季節柄、酒田雛街道と称して、雛人形が展示されていた。自分は赤絨毯の雛壇を伴う雛人形は持っていないが、広いお屋敷の雛人形は素敵だなと思う。

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酒田雛街道の一部

自分、こういう場所を巡るのが何気に好きだ。当時、庶民なら絶対入れない場所に入れる優越感ではないが、このちょっとした特別な空間を味わえるのが何とも言い難い。

光丘神社

本間家三代の光丘にちなんだ命名でしょうか、三代目はお家が栄えるか衰えるかの分かれ道ではないけど、本間家はこの方がかなりいろいろと頑張った感じが町中から感じられ、この場所がもっともそれらしいかなと。

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光丘神社から眺める街中

三代光丘は千石船による商いを始める一方、農業振興のため土地改良・水利事業を行い、又、永年にわたる風害軽減のため砂防林の植林に心血を注いだ。

日和山公園

光岡神社に隣接する位置にあるのだけど...

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日和山公園からの眺め

北前船の船乗りたちが出港前に日和を見た場所で、今でも酒田港や最上川河口を一望できます。

こういう見下ることができる場所も、気持ちがよくていい。毎日でも寄りたいくらいだ。海外沿いに立ち並ぶ、風力発電の風車は遠目にも見応えがあった。

地図を見ると、この公園沿いに「XX旅館」というのが結構乱立しているようだけど、どなたをターゲットにしている(過去形? それとも現在進行形?)旅館なのだろう。気になる。

こちらは公園沿いではなく街中にある旅館だけど、こういう感じの旅館。

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最上屋旅館

本間家旧本邸

そして、駅前の本間美術感よりもっともっと海沿いにある。

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本間家旧本邸

パンフレットからの受け売りになるけど、

本間家旧本邸は、三代光丘が幕府巡見使一行の本陣宿として明和五年(1768)新築し、荘内藩主酒井家に献上し、その後拝領した。

こうい木造建築もたまらなく好きだけど、こう整備されると、なかなか当時の様子は想像しづらいかな。その分、入口の松の大木に魅了された。自分、巨木好きだし。

独断と偏見でまとめてしまうと、豪商本間家による歴史的建築物や神社仏閣、昔ながら町割りなど、港として栄えていた頃の面影が感じられ楽しく散歩できた。

本間家ゆかりの場所以外

長くなったので下記名所は次回へ、乞うご期待!

  • 相馬樓
  • 山王くらぶ
  • 山居倉庫
  • 旧鎧屋
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