お手軽に触れられる歌舞伎の世界
「松緑芸話」を読んでいて
最近、予定に追われて「ぼぉーっ」としている時間がありません。そうなると、どうも思考が鈍る私です。変に鬱っぽい感じになってしまう。暇だと躁っぽい感じになります。今日もやることあるのですが、ちょと書いておきたいので書いておきます。
面白い本を読んでいるので、個人的関心で恐縮ですがご紹介をば。
- 作者: 尾上松緑
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/01/23
- メディア: Kindle版
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こちらの書籍、私は荻窪のアミューズメントパーク「ささま書店」100均棚から発掘してきました。
尾上松緑は、現在の尾上松緑のおじいちゃんに当たる方です。おじいちゃんの息子、現松緑のお父さんは若くしてなくなっていますが、現在もお元気なら、尾上菊五郎や松本幸四郎と同じ世代でしょうか。
調べればすぐわかることですが、このおじいちゃんの松緑は、現松本幸四郎(9代目)のおじいちゃん(7代目)の三男です。ちなみに、長男は現海老蔵のおじいちゃん、次男が9代目幸四郎のお父さん(8代目)、言い換えれば染五郎のおじいちゃんになようです。
つまり、今の人気役者の根幹が7代目幸四郎であり、そこを起点とした人間模様がこの本の最初の部分でおじいちゃん松緑によって語られています。その後は、題目別に人と芸について語ってます。
また、人間模様と題目の間には、ご自身の軍隊生活についても語っているだけに、歌舞伎世界のことだけでなく、世間一般的な社会生活をベースにした役者生活のあり方も語っているので、話に重層性があり面白くないはずはないのです。
歌舞伎を楽しむためには
歌舞伎は老後の楽しみにとっておくつもりで、それに備えて予習の気持ちだったのですが、何時でも落ちることができそうです。
- 作者: 中川右介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/08/13
- メディア: 新書
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十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」 (幻冬舎新書)
- 作者: 中川右介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/01
- メディア: 新書
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著者の中川右介氏は、こういう具体例を挙げての比較分析をし、全体的な枠組みを理解させてくれるような書籍が多く、賛否両論あるかもしれませんが素人が始めるきっかけにはもってこいの書籍を数多く執筆されてます。
他にも書籍はいろいろあるかと思います。他にもNHKを利用してます。高い受信料をとられているのだから、活用しないと。wowowは中村座が多いようで、ちょと偏りがありましたが現在はどうだろう。
こちらの番組もお勧めで、南野陽子が良い味出していると気に入ってます。スケバンデカとのギャップが微笑ましい。
http://www.nhk.or.jp/koten/www.nhk.or.jp
この番組の後半にある名人列伝が面白い。すぐに感じる渡辺保氏の歌舞伎好きがにじみ出る言葉使いが印象的です。
歌舞伎はやっぱり歴史的背景や文学的素養がないと楽しめません。否、歌舞伎だけでなく、何でもそうですかな。