一眼レフの練習が深みに
そもそもは、一眼レフの練習材料を探しているのがきっかけでした。杉並という区名が物語っている訳ではないでしょうが、案外味わいある木が多いことに驚いてます。
週末、天気が今ひとつだったのですが、懲りずに練習がてら出かけてみました。蚕糸の森公園と荻窪八幡宮です。
前者は1914年に設置された「農林水産省蚕業試験所」の跡地で、私がダイエットで通う温水プールのすぐ隣です。目黒区・品川区に渡って林試の森公園という都立公園が存在し、蚕糸の森公園とセットのように紹介されてます。こちらは名前のとおり、旧林業試験所ですから、都内でも屈指の樹木がありそうで一度は訪れてみたいかも。
後者はうちから自転車で10分足らずのところにあり、近くを通るたびにポカッと生い茂る空間があるのが気になってました。生まれて初めて足を踏み入れます。
日曜の早い時間にも関わらず、1人2人と絶えることなく人が訪れるのが意外に思いました。こういう静かな場所を好んでくる人は結構いるのかと。この先には、井草八幡宮というわりと全国区で知名度ありそうな八幡宮もあるはずです。
今回ご紹介の2樹
アメリカスズカケノキ 第103号認定
通勤途中の駅が最寄りなので、仕事帰りに撮影はダメ元々で寄ってみました。ちょうど、高円寺阿波おどりの前夜で日頃は静かな土地柄なのに、妙に浮足だってました。
カメラは素人の私ですが、私なりに自分の世界に浸っているのに「なんで撮るの?」とか「前夜祭に行かないの?」とか、邪魔してくるおじいちゃん数人に絡まれ、(ここではっきり言うと)迷惑でした。何しろ、あれこれと質問してきて、話が終わりません。
翌日、待ち合わせ前にもう一度寄り道してみました。
のびのびとした木で、こういうところを通って生活するのもいい気分です。
コウヤマキ 第42号認定
6本目にみた貴重木ですが、もはや貴重を超えた侘び寂びの世界では… と同時に、何だか痛々しさも感じずにはいられませんでした。区役所でもらったパンフレットは、多分20年くらい前に撮影したものでしょうか、もっと覇気があります。
解説によれば、戦国時代に戦勝を祈願して献植された一根二幹の槇であったが、昭和9年の暴風雨で一幹折損してしまったとのこと。樹齢500年を経て、昭和61年に杉並区の天然記念物に指定されているようです。ああ、健気。
痛々しさに加え、この日は天気も悪く、すっかり水墨画のような写りになってしまいました。
でも、静謐な感じでよくないでしょうか(自己満足)?