やっぱり神保町には何かある
以前、マグナムの女性写真家イヴ・アーノルド(Eve Arnold)とインゲ・モラス(Inge Morath)が好きで(少し)熱く綴ったことがある。
で、少し前になるのですが、神保町方面に用事があって時間調整も兼ねて書店をのぞいてみると何かある。
こちらは(淡路町駅方面からアプローチして)源喜堂書店で、なんと1996年に開催されたマグナム女性写真家の写真展のカタログを見つけてしまった。
¥500
そして、また何かを期待して今度は(神保町駅方面からアプローチして)小宮山書店を覗いてみると、
イヴ・アーノルドの写真集。 ¥3,000+tax
- 作者: Eve Arnold
- 出版社/メーカー: Random House UK
- 発売日: 1997/08/20
- メディア: ハードカバー
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インゲの方は持っていたので、現物を見てイヴも入手できて嬉しかった。
共にアート関係で有名な古書店で、まだ気になるのがあったから、もう少し予習?してまた散財に行こうと思っている。
アメリカのニューカラー派とは?
私の場合、きっかけは先の記事で触れた写真集「First Color」Inge Morath で、彼女もカラーに取り組み始めたという背景を知り、かつてのアメリカにおけるカラーへの動き(New Colorと呼ばれているらしい)や取り組みが気になっている。
- 作者: Mary Panzer,John P. Jacob,Inge Morath
- 出版社/メーカー: Steidl
- 発売日: 2010/03/31
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わざわざ、したり顔で語るほど何も知ってはいないのだが、自分用のメモという意味でもまとめておこうかなと。
よく名前が挙がるのは
The New Color Photography
- 作者: Sally Eauclaire
- 出版社/メーカー: Abbeville Pr
- 発売日: 1981/10
- メディア: ペーパーバック
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写真評論家で著者のサリー・オークレア(Sally Eauclaire)のタイトルからNew Colorと称されている"らしい"。
うむ。読んでみたい。で、この写真集で触れられているのが
- ウィリアム・エグルストン (William Eggleston) 1939-
- ステファン・ショア (Stephen Shore) 1947-
- ジョエル・スタンフェルト (Joel Sternfeld) 1944-
- 他…
まだみなさま、現役で頑張れる年代ではとか思う。写真集見て見たい(そして欲しい)。
ちなみに、話題になっている(?)写真家ソール・ライターもこれらNew Color派とは接点があったのだろうか。何かの記事で、彼はどちらかと言えば、画家としてのポジションから写真に寄って行ったと読んだ記憶があるけど、自分の記憶はかなりあてにならない。
「PHOTOGRAPHS」フレッド・ヘルツォーク 1930-
- 作者: Claudia Gochmann,Sarah Milroy,Jeff Wall,Douglas Coupland,Fred Herzog
- 出版社/メーカー: Douglas & Mcintyre Ltd
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: ハードカバー
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ちなみに、現在取り組んで(というより読んで眺めている)のが、Ingeの写真と同時期に購入したこちらの写真集で、一応 Eggleston, Shoreに先立ち、カラーでアメリカを撮影したと言われている。
説明書きにも
One of the early masters of color photography, even before the generation of William Eggleston and Stephen Shore, he has until now received far too little international recognition.
カラーで撮影した初期の作品はあまり認知されてない!という掘り出し物を匂わせつつ、
それまで「カラーが放っていた胡散臭さ」「本質を写す白黒」という対立から、「コダクロームによるカラーの進歩」「広告、そしてファッション(the glamorous world of the rich and beautiful)」とカラーを持ち上げている。
リッチはいい。
そして、彼は1950年以降のストリートフォトグラファーとして認識されていると言及している。個人的にはこの辺に興味があって、自分も何かを参考にしたい。
Herzog’s photographs can be identified with the approaches of street photographers of the 1950s and 1960s. Yet most of these classic street and documentary-style photographers
ちなみに、先日足を運んだ山高登氏の写真展は全てライカで撮った白黒だった。白黒をポリシーにしていたらしいけど、昔の日本の光景はあまりカラー映えしない気もするかな。
また、いろいろ情報を集めて紹介(も)したい。