「月に吠えよ、萩原朔太郎展」世田谷文学館へ
念願の世田谷文学館へ!
我が家からは直線距離ならさほど遠くないのに、交通の便がどうにもこうにも面倒だったからで、自転車でゆくには勇気を要する距離でもあった。が!ついに自分の自動車を入手したから、無料駐車場も完備されているだけに、これ幸いと念願を果たす。幸せだ。
萩原朔太郎大全2022
永遠に話題性ある方だなと、毎年何かしらどこかで企画展がありそうだけど、それだけ後世の人々の芸術性を掻き立てるような何かがあるのかもです。
詩人・萩原朔太郎の没後80年にあたる2022年、朔太郎を介した企画展「萩原朔太郎大全2022」を全国52か所の文学館や美術館、大学施設にて開催します。
正直、自分は詩なるものを理解できなかったけど、50を迎えて少しずつ魅力を感じてきている。どうしよう... そのうち自分でもノートに詩とか書き始めたら...。
展示内容
大きく作品を作った年代順に、その作品を中心として各方面?に展開された作品やら直筆の手紙や原稿や楽譜などが展示されている。
- ソライロノハナ 0〜27歳 1886(明治19)〜1913(大正2)年
- 月に吠える 28〜32歳 1914(大正3)〜1918(大正7)年
- 青猫 33〜43歳 1919(大正8)〜1929(昭和4)年
- 氷島 44〜55歳 1930(昭和5)〜1942(昭和17)年
「月に吠える」って自分はほぼ知識ないが、猫町はわかりやすいし面白いと思う!
- 『猫町』朔太郎と世田谷
- 朔太郎と「デザイン」
- 朔太郎と「音楽」
- 朔太郎と「写真」
一応、朔太郎氏自身も世田谷住人であったし、娘の萩原葉子女史も作家なり文章を書いていた人だから、もっと作品に触れてみたいと思っている。
猫町の本の一部の魅力を紹介。
ムットーニコレクションなるものが面白かった。
パンフからの抜粋紹介によれば、ムットーニとは
1956年横浜生まれ。本名・武藤政彦。(略)1990年頃より、複雑な人形の動きとストーリー性が加わり、光、音、装置転換、本人の語りなどの要素が絡み合う現在の「ボックス・シアター」スタイルを確立。前人未踏のからくり人形の世界を開拓し続けながら、日本各地で展覧会を開催している。
下記作品が展示されていたが、「猫町」と... あれ?パンフレットからは見つからない作品を見てきた。
- 萩原朔太郎「猫町」1994年
- 海野十三「月世界探検記」1995年
- 中島敦「山月記」1995年
- レイ・ブラッドベリ「万華鏡」2006年
- 宮沢和史「書きかけの歌」2006年
- 夏目漱石「夢十夜(第七夜)」2007年
- 村上春樹「眠り」2007年
- 中原中也「地極の天使」2015年
- 芥川龍之介「蜘蛛の糸」2016年
- 萩原朔太郎「題のない歌」2016年
子供騙しではなく、子供にはわからない、雰囲気の美学が詰まっていた。文章、朗読、音楽などの要素が詰まっているなと。
コレクション展「下北沢猫町散歩」
4種類のパンフレットあって、中心の写真は異なるけど、色使いが反転している!
楽しめるだけ楽しんでってくれ。下北沢の懐は深く、心は温かく、道は入り組んでいる。
これは↑藤谷治「下北沢 さまよう僕たちの街」からの抜粋だけど、なかなかいい。だけど、下北も再開発が進んで、面白くない街にならないことを願う。
朔太郎&葉子親子以外にも、横光利一、宇野千代、中村汀女、森茉莉、植草甚一、森瑶子などなどのゆかりの品々が展示。さすが世田谷区、色々持っているようです。
また面白い企画展を楽しみにしてます!