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女サラリーマン、旅にお酒ときどきお金

初めての千葉駅「百花繚乱列島」江戸諸国絵師の作品を観てきた

お題「マイブーム」

日本の地方(自分の行動範囲以外)が気になっている。

JR千葉駅から「千葉市美術館」へ

タイトルに釣られて、はるばる千葉まで行ってきた。近ごろ地方が気になって、むかしの地方のことも知りたくて。

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「百花繚乱列島」江戸諸国絵師めぐり

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www.ccma-net.jp

忙しい(ふりしつつ)こういうのには時間割くのだから、やっぱり好きなんだ自分。地味と思えば地味な企画だけど、結構(期待違わず)面白かった。

日本をざっくり5地域に分けて紹介。

こうしてみると、やり手?の殿様がいる地域は文化も発達したせいか、それなりにお宝持っているなと堪能。

サイトの紹介からの抜粋だけど

あなたの知らない「ご当地絵師」に出会う旅

 江戸時代中後期、全国津々浦々から、その土地の出身や、藩の御用をつとめた絵師など、いわば「ご当地絵師」とも呼ぶべき、個性的な画人が輩出したのをご存知でしょうか?
 仙台では菅井梅関・東東洋を筆頭とする「四大画家」、水戸の奇才林十江、名古屋出身で京にその名を轟かせた山本梅逸や田中訥言、鳥取では濃密華麗な花鳥画因幡画壇の黄金期を築いた土方稲嶺や片山楊谷、讃岐の出身で全国を放浪した篆刻家細川林谷など、近年地元で再評価が進んだことで魅力的な作品が多数発見され、江戸絵画ファンの熱い注目を集めてきました

ポイントは、江戸詰の●●藩絵師(お抱え絵師)である藩の御用絵師の活躍ぶり、お抱え絵師は「藩邸や贈答のための屏風や襖絵の制作」に勤しむのだが、いつの時代でもアーティストには魅せられる。

ざっと5つの地域から紹介。

  • 第一章 北海道・東北・北関東ゆかりの画人達
  • 第二章 江戸 ー狩野派以外も大賑わい
  • 第三章 東海道を西へ ー尾張・伊勢・近江
  • 第四章 京・大阪 ー諸派の爛熟と上方の版画
  • 第五章 中国・四国地方と出会いの地・長崎

大きな違いはなくても、やっぱり寒い地方と暑い地方や、京・都と田舎では微妙に方向性が異なっている気もした。それと、絵を描く殿様もいて「芸は身を助ける」みたいな雰囲気もよかった。

個人的には水墨画調、じっくりした細密画もいいが、即興で描いてしまう余芸調やスケッチなどが好きだ。時代は違えど同じ風土に暮らしているせいか、ヨーロッパ美術よりは親近感が抱ける。ベラスケスとかも好きだけどね。

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江戸諸国絵師めぐりマップ

「パリ万博出展のための100本の画扇」を準備したうちの2本があったのだけど、こういう比較も興味深い。せっかくなら、可能な限り集めて欲しい(と学芸員の苦労も知れずに無責任発言)。

東京都内の順番待ちができる大型企画展も魅力的だろうが、こういう関係者の努力?を感じられる企画展の方がその奥深さを堪能できて自分は好き。これも地方の美術館の方が面白いものが多いかも。

レストラン かぼちゃわいん

やっぱりミュージアム・レストランだよねと。

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大根の上にハンバーグがのっていた...。

ここでいきなり批評家になるつもりはないけど、気になるところはあるものの、普通に美味しかった。このハンバーグにしろ、メニューに創意工夫が感じられた。

昭和2年に建設の歴史的建造物!

歴史的建造物に美術館がある?と思ったら、美術館はその上に覆いかぶさるように建っているビルの上層階にあった。

今はなき川崎さんという人が創業した「川崎銀行」の名残らしい。建物の歴史は引用になるが...

この建物は、昭和2年(1927)、建築家・矢部又吉(1888-1941)の設計によって、川崎銀行千葉支店として建設されました。その後昭和18年(1943)、吸収合併により三菱銀行千葉支店となり、昭和46年(1971)に千葉市が所有し、中央地区市民センターとして平成2年(1990)4月まで利用されました。千葉市では現存する数少ない歴史的建造物の1つで、平成7年に市の文化財に指定されています。美術館・中央区役所をこの場所に建設するにあたり、この建物を”鞘堂方式”により保存し、利用できるように再生されました。

鞘堂って、さやに収まっている感じが可愛いかなと。

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鞘堂方式

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内部の様子

イベントスペースにふさわしいかなと。

www.ccma-net.jp

次回の企画展も気になるから、また行ってしまうかも。時間が欲しい。

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