七面山のダイアモンド富士よ!
ダイアモンドは雲の向こう
天気は悪くないですが、お会いすることはできませんでした。雲の向こうでは、何かが起こっているものの。
別当(敬慎院で一番偉いお方)さまの読経。
見えないときほど感じることは多く。
— 鹿野貴司 (@ShikanoTakashi) 2016年3月20日
Mt.Shichimenzan,
a7II+Vario-Tessar T*FE24-70mmF4ZA pic.twitter.com/M5G51WnuKP
残念なときの右往左往ぶり
今朝の七面山→富士山…ですが、残念ながらダイヤモンド富士ならず。タイムラプスで撮ったけど雲しか映りませんでした。ちゃんちゃん。 pic.twitter.com/bnY3q6PrQ4
— 鹿野貴司 (@ShikanoTakashi) 2016年3月19日
敬慎院に泊まる
こちらにある「七面山登詣のしおり」の写真は鹿野氏の撮影によるものです。
軽く敬慎院での様子をご案内。
17時・夕食
味噌汁が桶に入ってました!
目的は食べることでないので、動物性はNGです。
18時30分・本尊御開帳
御開帳とは、ご本尊が祀られている祠(ほこら?)の扉を開けて見せていただく儀式です。このときご担当だったお坊さんが俳優ばりに素敵で、今回同行したおじさま達と頷き合いました。後に聞くと、自衛隊出身?とかで、そのストイックな感じが独特な雰囲気を醸し出してました(かも)。
19~20時・夕勤
夕勤とは、和太鼓のリズム伴奏に合わせたお経をあげてます。希望者は数千円支払うことで、御祈願内容を読み上げてくれます。思い切り個人情報全開ですが、御祈願ですから、みなさんに聴いてもらうことで、一緒にお祈りしてあげます(私の解釈)。
21時・消灯
画像を忘れましたが、ロールケーキのような細長い布団にみんなが挟まって眠ります。夕勤に行ってる間に布団を敷いていただけるおもてなしぶり。
4時半・起床
和太鼓のリズムに乗ったモーニングコールが響き渡ます。
5時・朝勤
基本的に前夜の夕勤の続きな感じですが、多くの人々は御来光を控え気もそぞろに適当に散ります。私も30分ほどお勤めして、御来光遥拝所へ向かいました。
6時・御来光、その後朝食
ほぼ前夜の夕食と似ている感じで、味噌汁はやはり桶で。
昭和9年奉納のやかん。実際に使われておりませんが、お茶目です。
赤沢宿と下部温泉
下山後、ランチを赤沢宿の武蔵屋さんでそばをいただきました。
この日は、こちらに生姜の変わりご飯がついて¥1,000です。安い高いの問題ではなく、作り手の思いが伝わって来る美味しい食事でした。しかも、あのストイックな2食の後だけに、みな寡黙にもくもくと… 一気に食べ尽くしました。
実はこのとき、やや緊張が緩み一眼レフも置き忘れ画像もなく残念なのですが、赤沢宿とは貴重な歴史上重要な地域のようでした。
(またwikipediaの説明を借りると)
日蓮宗の総本山である身延山と、同じく日蓮宗の霊山である七面山とに参拝する客の宿場として栄えた。集落は重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
ある種の観光ポイントですが、まだ観光地化されているとは言い難く、良い意味で昔の面影残ってました。
西に七面山(標高1982メートル)など1000メートル級の山々に囲まれ、身延山から七面山参拝へ向かう参拝ルートの中間に位置している。本来このような急斜面の地形の土地に集落が形成されることは少ないが、江戸期に参拝客の増加に伴い講中宿と呼ばれる宿泊施設や参拝に関連した生業が営まれたことによって、他に例を見ない集落形態を作った。
単に講中宿としてだけでなく、物資運搬や林業など別の機能面を備えていた地域のようです。何か歴史小説の舞台にもできそうな。今回お蕎麦をいただいた武蔵屋さんも内部は改装されてますが、外観は以前の名残が残っているのでは?と、そのような思いを感じさせてくれる木造建築でした。
また、今回利用したJR身延線の下部温泉駅の駅名にもなっている下部温泉は、信玄の隠し湯としても有名な温泉で、駅前にある下部ホテルは歴史もあり(現在の建物は昭和に建てられたようですが)
石原裕次郎も滞在したとのこと。横目みにて、椿山荘のような趣醸し出している!と気になったのも我ながら納得です。
調べてみると観光資源がいろいろあるようですが、いい形で発展していって欲しいです。次回かの地へ足を運ぶ機会の期待も高まります。