富士山登山デビュー1(富士山から中秋の月)
富士山に登るときが訪れた
毎日富士山が拝めるところで産まれ、「ふじ」がつくレアな名前を持つ私ですが、正直これまで富士山登山にはほとんど興味ありませんでした。理由は混雑しているという評判のせいでしょうか。それが機会あって、1年越しの思いが実現し、いつもお世話になっている山岳ガイドの方にシーズン微妙に外れたこの時期に1泊2日で連れていってもらいました。
いきなり、松茸です。須走口で「こんなどでかい松茸がとれた!」と浮足立っていたので、記念に1枚。この日もキノコ狩りの人々で少し賑わってました。
松茸拝んでいざ出発です。
素人の私があれこれ言うのも気が引けますが、この時期での富士山登山に対して警告は出ています。が、今回この警告を無視しての決行ではなく、プロ(山岳ガイド)の方の対応の上、それ相当の準備をしての決行になります。
山小屋大陽館を目指す
初日は12時ごろから登山を開始し、初日は須走登山道7合目(標高2,960m)にある山小屋大陽館を目指します。
風のせいでしょうか。木々も非対称な形になってます。
夏も終わったせいか、枯れ気味の富士薊(ふじあざみ)と黄色の葉っぱが枯れた彩を見せてくれます。それにしても、あざみはグロテスクなようで、憎まない花です。葉っぱがたんぽぽのような形をしているのも愛らしい。
登ること2時間半くらいで、山小屋が見えてきました。目標が見えてくると、俄然力が出てきます。
さらに登ること、30分ほどで到着しました。
私は久しぶりの登山だったので、リュックの重さが身に染みました。大した荷物も入っていないのに…
この日の天候は、下界もあまり冴えませんでした。それでも天気予報は上り調子でしたので、明日に期待をかけます。
山小屋からの展望
結局この日は15時に山小屋に到着したので、夕食の17時くらいまでは自由時間です。宿泊者は、私たちだけでした。確かに、この日も数人とはすれ違ったものの、空いていることは嬉しい反面、心寂しいことも否めませんが。
雲上の世界です。冴えない天気も、雲上では明るい日差し。雲のもくもく感が楽しいです。
振り返って、山小屋裏手から明日登ってゆく方向です。画面の構成上、平坦に見えますが、実際にはそれ相当の斜度があります。目指す頂上はこの奥ですね。
偶然にも中秋の名月でしょうか
お月さまの前に夕食です。
山小屋で、こんな手作り感満載のハンバーグと豚汁を味わえました。ご飯と豚汁はお代わり自由ですが、私は身体が重くなることを懸念して控えめ。とか思いつつ、結局豚汁ライスにすべく、お代わりしました。
山小屋オーナーの関さんが「(豚汁)動物性の油で冷えた身体を温める」とおっしゃていたように、寒い日に豚汁は最高。学生時代のスキー部合宿で、カレーよりも豚汁ライスの方がバランスもよく美味しかったことを思い出しました。
東京戻ったら、久しぶりに豚汁作ろう!と。
さて、夕食の後には偶然遭遇した中秋の名月です。
時刻は18時少し前。この後、部屋にもどり19時少し前には寝袋&布団に収まり、2段ベットの上で早くも眠りにつきました。
(次回へ続く)