されどペット、初めて子猫と暮らしてみた!
弟一家の子猫を預かる
動物は嫌いでないが、飼った経験があるのはセキセイインコのみ。弟などは、インコの世話すらしたことないのに、嫁(私の義理妹)が子猫を拾ってきたらしく、昨年嫁の実家帰省時に「ねえちゃん、猫預かってくれ」と言ってきた。興味もあったので、「よいよ」と1つ返事で引き受けた。
猫も緊張していたが、私も緊張していた。
弟宅から自分宅までケージに入れ、東西線に乗ったものの、静かに神妙な顔をしていた。捨て猫だったせいか、妙に自分の立場を弁(わきま)えている風。だけど、なかなか凛々しい顔立ち。
よく見ると、猫の顔も様々であること、あの時ながら発見した。それまで、如何に猫の顔に無関心だったことか。
- 名前:ライチ(ネーミングセンスが素晴らしい義理妹)
- 年齢:生後数ヶ月(多分)
- 性別:メス(♀)
猫って、これほど人懐こい?
早速私は義理妹から指示された食事の量も適当に、「ライチ」「ライチ」と呼びかけて餌付けした。
そのせいか、その夜には、もうこんな感じのくつろぎぶり。
そんなに無防備な猫になったら、三味線の皮にされるよ。
日中ライチ1匹を置き去りにしていることにソワソワし、仕事が終わると残業も買い物も避け、速攻帰宅していた。帰宅すれば一目散に出迎え、夏の暑い夜にも関わらず足下に寄ってきて寝る、お風呂でシャワーを浴びせると喜ぶ?、猫に振り回された… ではなく、猫に構ってもらった1週間だった。
当初は、子猫だし放っておけばよいやと気軽に考えていたが、これほど私の相手をしてくれたのは予想外であった。
実家では長らくインコを飼っていた
ネーミングに関心薄い一家なので、インコを譲り受けてきた母が渋々名前を考えた。どの名前もしっくりこなくて、しょっちゅう名前を変えていた。結局付いた名は、メスなのに「たつ」。しかも、母以外の家族はちっとも認識することなく、最後(最期)まで「とり(鳥)」と呼んでいた。
この「とり」は、確か私が高校1年ごろ譲り受けたと思っているが、亡くなった(というより、姿を消したのは)2007年12月、なんと20年近くも我が家で生きていた。当初は番い(オス&メス)だったが、オスは早くに亡くなった。
今になって思うと、「たつ」(メス)の気が強過ぎて過労死かな?と推測している。20年も1匹で生きながらえたから、気が強いというか気丈な「とり」だったと思う。
在りし日の姿。
毎日、カーテン登ったカーテンレールの上がお気に入りポジションだったが、晩年は床においてあった植木鉢の縁が定位置で、母が小屋へ戻してやらないと戻らず、ほとんどそこにいた。
そんな状態だったから、冬の夜、母が「とり」がいるにも関わらず窓を開けたまま外にいたところ、わずかな隙をついたように「たつ」は出て行った(らしい)。しばらくして、「たつ」がいないことに気づいた母は、父も巻き添えにして一緒に探したものの、結局見つからず。母還暦の誕生日に起こった辛い出来事だけど、「とり」は静かに自分の最期を悟って身を隠した… ということに我が家ではなっている。
不思議な出来事に思えて仕方ない。
たかが「とり」、でも20年以上も一緒に繰らしたのだから、挨拶抜きに姿を消すのは居たたまれない。ライチと1人+1匹で暮らしたのは、たかだか1週間であるが、小動物が自分の心に入ってくる親近感を愛おしく感じた。
私は長らく1人で暮らしている。誰か(何か)がいるという感覚は新鮮であった。だけど!だからと言って、ここでペット(一応ペット飼育可)をパートナーに決めては(まだ)いけないよ>自分。