東京を写す。東京を彫る。「昭和の編集者・山高登の世界」企画展
夏葉社さんがまた素敵な本を出版
古いライカで撮影した写真とその版画のシンクロナイズが想像を刺激してくれる。
新刊『東京の編集者』の刊行にあわせて、新宿のハイジア1Fで「東京を写す。東京を彫る。編集者山高登の世界」という展示を開催します。木版画も写真も書票もたくさん見られます。本も先行発売中。昨日から5月21日まで。入場無料です。ぜひ。https://t.co/HHE5pZIiO0
— 夏葉社 (@natsuhasha) 2017年4月15日
ものぐさだから、文章で紹介するよりついパンフをスキャンして掲載している自分。
左側下部分にこの企画展と連動?して夏葉社から出版される「東京の編集者」の書影があります。
昭和の編集者・山高登氏とは?
私もパンフからの受け売りですが、戦後まもなく新潮社に入社し、昭和53年に退社するまで編集者として多くの作家の本の編集に関わられた方です。一方、昭和30年代から築地や佃島などすでに懐かしいところを撮影していて、木版画も独習したようです。
もう90歳を超える高齢で、2016年夏に3回に渡って島田氏がお話を伺い、ご自身が編集した書籍の書影、蔵書票そしてモノクロ写真が素晴らしかったのでそれらを収録し、2017年4月25日付で発行されたのが「東京の編集者」という本です。
書籍の方は150ページほどで、最初の40ページほどはモノクロの写真集になってます。展示された写真を眺めても思ったのですが、昭和30年代は何だか大正くらいの気分にさせられる。手に届きそうなほどに、昔を感じた。近頃がむしろ物量に押される光景になっているのかな。
その後、島田氏が聞き取りした山高氏の話が綴られてます。最後に版画の蔵書票のページです。
企画展の様子
撮影してSNSへの投稿可とのことでしたので、少しでも早めと様子を掲載しておきます。
東大かな? 築地、佃島に並んで本郷の写真や版画も多かったです。
モノクロ写真。
私の好みで写した1枚。傘の感じとかがよくて。うっすら自分が写り込んでいるのはご愛嬌ということで。
山高氏はモノクロを好んで撮影されたようですが、版画はとてもカラフルです。しかし両者の空間が見応えあります。
近代の光景が忙しないのかな。
そして、書籍「はじめに」で
本書の成立は伊藤芳子さんの存在抜きには語れません。
という1人の女性が紹介されてます。私は展示を見に行った時には、ちょうどこの方がいらっしゃいました。熱心なファンがこのような素敵な企画展を支えてくれてます。
是非新宿に行く機会があれば、大久保まで行きませんが西武新宿駅の先まで足を伸ばしてみてください。これだけ作品があっても無料です。
先日、山高さんが描いた版画の風景を見つけて来たので軽く紹介です。 www.1book.jp