西荻にある大正昭和の和風住宅で落語
立川こはる&春風亭一蔵のご両人で
先月、高円寺の演芸まつりで、ひときわ私の心に刺さったフライヤーがありました。
しかも出演は、演芸まつりでファンになったご両人なので、行かない理由はない。そして会場は、あの大きい欅(けやき)が目印の一欅庵。
立川こはる女史の噺口調も春風亭一蔵氏の迫力も、これから個人的には期待しています。
今回の演目?はこちらでした。
- 道灌 こはる
- 竹の水仙 一蔵
- 仲入り
- 猫の皿 一蔵
- 大工調べ こはる
落語会「古典廻し」について
私が刺さったフライヤーはこちらです。
過去分、次回分はこちら。
車好きの方が書いたのでしょうか。画集が欲しくなる。
パンフの裏にある紹介文の抜粋を掲載しておこうかなと。私の説明より役に立つ。
古典廻しは、西荻窪にある築84年の洋間付和風住宅「一欅庵(一挙あん)さん」にて開催される落語会です。
(一部略)
個性豊かな8名の若手落語家の方の話芸に、宮大工さんが作った素敵な古民家の空間、季節ごとに楽しめるお庭の草木や花々も含めて、のんびりと時間を過ごしていただければ幸いです。
※終演後に、希望者の方には建物見学会も行っています。
若手8名は次の方々です。
一欅庵の見学会から
こちらの建物は現在のご当主の祖父が晩年を過ごす?ために建てられたようですが、関東大震災での体験に基づき、宮大工さんに耐震を意識して建ててもらったようです。
見所はいろいろあるのですが、いくつか選んで紹介を。
ご当主も言ってましたが、「(有形文化財に指定され)専門家に見てもらって色々教えらました」ということで、こちらは右上から時計回りに霞→雨→雲と天候を意匠しているのではないか?とのこと。
しかも、この雲模様している竹、「雲紋竹(うんもんちく)」とおっしゃっていて、これほど長い1本の竹は珍しいというのだから、もはや贅沢な空間です。で、上記「霞→雨→雲→雷」と左側に続くとのことでした。
入り口の欅も立派でしたが、背後には椋(むく?)も立派です。かつては屋敷林で囲まれていたというのですから、さぞ静かで趣があったと思われます。
ちなみに、こちらの画像は昭和のガラスを通して撮影してますが… 個人的に好きな写りです。
当主の祖父が母のために作ったお部屋から。「女性の部屋なので、優しい感じがあります」と紹介され、この電球傘に私は憧れを感じました。多分、年老いてこの部屋にいる時間も長かったと思われますが、つい「自分の晩年はどうなるかな?」としょうもない空想をしてしまって…。
障子から外を眺めることができます。かつては季節ごとの移ろいを感じられる、この窓からの景色が素敵だったんですよ… とご当主がおっしゃってました。現在の自分の日常の慌ただしさを痛感。