中央線沿いで暮らす。

遠くに行かなくても楽しいが、たまには遠くへも行きたい!

近衛家の忘形見・荻外荘

荻外荘とは何ぞや?

荻外荘と書いて「てきがいそう」と読みます。ここはかつて首相だった近衛文麿が目白にある本邸にも戻らず終の住処となった東京杉並にある別邸です。ちなみに、近衛文麿は細川元首相のおじいちゃんで、劇団四季ミュージカル『異国の丘』は長男文隆氏がモデルである小説夢顔さんによろしくがベースだったかと思います。

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第102号 杉並区貴重木 クスノキ

これもかつては別邸の一部を成していたものでしょうか。あの木々の先っぽに緑色のフサフサがたわわについている木が気になりました。

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近寄ってみてみると、杉並区貴重木(きちょうぼく)というプレードが。

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歴史が作られた場所は?

この地は、長らく個人宅として「近衛」という表札がかけられ、プライバシーを保たれるべき場所でした。しかし、2012年に次男通隆氏の逝去に伴い手放されるという話を地元の住人として私も耳にしました。結局は町内会?の努力も実り、区が買い取りをして今年2015年3月に一部が荻外荘公園として公開され、ようやく足を運んでみたのです。

近衛文麿首相は貴族という家柄も良く、背も高く華ある政治家だったに違いないです。Wikipediaで見かける姿も素敵で、その首相の私邸であるこの地で歴史は作られ、悲しいことですが、戦後「戦犯として裁かれなければならないことに耐えられない」と青酸カリで服毒自殺したのもこの地です。

この本にも地霊があるとして、荻外荘言及されてます。

東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)

東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)

空襲を免れたため、荻外荘も戦災を免れたものの、歴史が作られた応接室を含む建物の多くは(Wikipediaによれば)巣鴨天理教の敷地内へ移設されてしまったようです。

それでも杉並区は、

全体整備の杉並区の基本方針としては、「屋敷林としての形態を残し、住宅都市・杉並の歴史を代表する良質な邸宅として後世に引き継ぐ」、「歴史的・文化的価値を最大限活用するため、巣鴨に移築されている部分も含め荻窪会談の行われた時期を基本に当時の状態に復元するとともに、国の重要文化財指定を目指す」などとされており、荻窪会談が行われた客間などを展示スペースとして利用する構想がある。

と述べているので、私の住民税も役立つ日が来るのを楽しみに待ってます。

かなり覗き見状態ですが、かつての近衛家私邸でしょうか。

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こちらは勝手口の方かと推測します。

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余談ですが、こちらの近所には豪邸が多いです。むかしから、それなりのセレブが多かったのかもしれませんが、一方手放す方も少なくないようで、跡地にこれまた高そうなマンションが建設されたりしてます。

そして、魂が抜けてしまった元・木造日本の家屋もチラホラ見受けられます。お家を素敵に維持することも大変ですが、少し寂しい気がします。(もしどなたかお住まいだったら、失礼!)

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※このお家は先日取り壊しになりました。合掌。

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