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伊坂幸太郎の本は面白い

懲りずに(って、何も懲りていない)山登りに出かけたいのですが、なかなかタイミング(連れやら天気やら自分が暇でノーマークされている日)が合わず、結局おうちで本とか読んでます。

今更「オーデュポンの祈り」読みました

こちらは伊坂幸太郎氏のデビュー作です。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

タイトルからして意味深長で、よくわからなくて、それでいて小説を読み終えると納得できる格好良さ。変に文とかなってなくて良い感じかと。

氏の作品は「アヒルと鴨のコインロッカー」に始まり、「フィッシュストーリー」と「ゴールデンスランバー」で、自分にとっては絶対外したくないときに読む著者と決めたのですが、今回はたまたま近所のささま書店(全国区で有名な古本屋さん)の100均棚で掘り出し、まあ「外してもよいのだけど」という余裕を持って読み始めました。

作品の構成自体は、後々と比較するとデビュー作なだけあり、時系列がシーケンシャル(順次)でシンプルです。後々は、過去現在未来とかなり複層的になるので。他にも、氏が思いを寄せている「音楽」というテーマの影もまだ薄いです。

それでいて、非現実的な空間で現実的にありそうな人間関係を描いて読ませるスタイリッシュな感覚は顕在してました!それも、ただ人間関係を描いているだけではなく、読者の興味を引っ張り続ける謎(小説の核)も違和感を覚えることなく、読者(私)は引きづられてしまいます。

個人的には私もシステム関係の仕事をしているだけに、元々エンジア業をやっていた氏と思考的アプローチが似ているのも、親近感を覚える理由かもしれません。

他にも掘り出してきました

狙って買える新刊書とは異なり、古本屋さんは出会ったときが買い時なので、何か読みたいときには「出会い」を楽しめるというメリットもあります。

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

砂漠 (新潮文庫)

砂漠 (新潮文庫)

重力ピエロ 新潮文庫

重力ピエロ 新潮文庫

やり手なささま書店さんは、他にも東野圭吾とか池波正太郎とか、作品がよく映像化されたり、固定なファンがいそうな文庫を100均棚に並べるので、私は週末の食料買出し時に必ず立ち寄り、かなり散財してます。

ささま書店

荻窪駅界隈屈指のエンターテイメント・プレイス「ささま書店」、隠し撮り風。

ちなみに、他の著者はどうだろう

最近、精神衛生も随分回復したので、どうしようもない(?)小説も、さほどイライラせずに読めるようになりましたが、やっぱり精神衛生が悪いときには、どうしようもない男と女の話なんぞ作り話とは言え(ではなく)、作り話だからこそ、読むに耐えない...

となると、伊坂幸太郎氏は自分の精神衛生の状態とは関係なく楽しめますが、他にも次ようのような方々の小説を読んでいます。

いづれ、映像化された映画との比較も含めて論じてみたいかもです。

こんなのも書いているので、やはり私は好きなんです。

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