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JR中央線沿いで暮らす。

遠くに行かなくても楽しいが、たまには遠くへも行きたい!

ドイツの薫り満載な警察ミステリーを読む

本を読む

私はドイツにどっぷり浸かってゆく

今日もタイトル決めに苦労しています。

昨年から老後?に備えて、毎朝NHKラジオ第2放送でドイツ語を聞いています。聞いているだけなので、全く上達しませんが、さすがに少しは何となく何となくです。昨年は「テレビでドイツ語」も観ていたのですが、今は傭兵仕事の拘束時間が長くなったので、テレビ観る時間ないです。

そのとき、出演していたマライ・メントライトさんが可愛かったので、Twitterで追っかけていたのですが、それがつながりつながり出会ったのが、こちらのドイツミステリー。

メントライト女史と訳者の酒寄進一氏は、ドイツ本のイベントとか開催されているようで、いつか私も聞きに行ってみたいと狙ってます。

といのがご縁で、結局クッチャーのラード警部モノ、最初から全て読み始め、第3弾の「ゴールドスティン」読んでます。

舞台は1930年代初頭のベルリン

最初の「濡れた魚」はベルリンで、第1世界大戦生き残りのドイツ兵とロシア革命で祖国を追われたロシア人が金塊巡って悪いことします。残念ながらロマノフ王朝ネタはありませんが、ドイツはロシアからそれほど遠くないのです。辛亥革命を逃れた中国人が、魔都東京で悪いことする感じでしょうか。残念ながら、日本人は気性荒くないのでミステリーは無理かな。

濡れた魚 上 (創元推理文庫)

濡れた魚 上 (創元推理文庫)

まず、酒入進一氏の訳はすごく読みやすいです。なので、ストーリー展開が気になって速読のスピードが増します。次にストーリー展開は、読者の期待を裏切らず、二転三転の意外性も盛り込んであります。ちなみに、濡れた魚とは「釣り上げられない」魚ということで、解決されずに迷宮入りした事件を意味するドイツ語警察業界用語とのこと。という感じで、適度に言葉遊びもあります。

この作品は、第1世界大戦やロシア革命の後遺症を引きずっている人物が登場する辺りが、1930年代のベルリンを彷彿させてくれますが、登場人物の経歴を把握しておかないと、現代に置き換えても読めてしまう感じが正直ありました。

第2弾はこちら

死者の声なき声 上 (創元推理文庫)

死者の声なき声 上 (創元推理文庫)

死者の声なき声」というのは、この時代に登場したトーキー(映画)をモチーフにしてあります。ストーリーそのものは、変わらず飽きさせない展開で楽しませてもらえるのですが、ベルリンという地や時代などの舞台装置が物足りなかったです。

また個人的には、役割不明な登場人物が少なくないかな?とか(偉そうに)分析してしまいました。

そうして、いよいよ第3弾

ゴールドスティン 上 (創元推理文庫)

ゴールドスティン 上 (創元推理文庫)

ニューヨークからユダヤ人の殺し屋がやってきます!

ということで、役者も舞台装置も整い、ベルリン+ナチス=悪いドイツ全開な感じになってます。そもそもニューヨークとユダヤ人は現代でも、もはや切っても切れないほど関連があり、それがまた通奏低音として効いている。先の2作でも、フォードやジャズなど、何気にアメリカ文化はチラホラちりばめられてはいたのですが。やっぱり、外国文化が登場してくると、ストーリに彩りが感じられます。

なお、クッチャーのラード警部モノは第6弾まで練られているとかで、今後のストーリが楽しみです。第2次世界大戦終結まで、ドイツはもっともっっと自らを傷つけてしまう国になってゆくから。とか言いながら、戦後もいろいろ苦悩&苦労は多い国でしたね。

ドイツミステリー最初の1歩

正直、当初これはミステリー?と、いわゆるミステリーという分野がわからず躊躇したのですが、確かにある謎がストーリーを引っ張ってゆき、最後に謎は解明されるのでミステリーだわ!と納得してます。そういう難癖はさておき、十分謎に引っ張られ、解明されたその謎に、その時代にドイツで生きなければならなかった一般市民(庶民)の苦悩に、とても心を縛られます。

日本だけでなく、米国でもベストセラーとなり映画化もされましたが、現代ドイツ文学に馴染みがなければ、こちらから始めることをお勧めします。

ベルハルト・シュリンク朗読者。タイトルが良い。映画の邦題より良い。

朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)


6月19日公開『愛を読むひと』予告編 - YouTube

ドイツ文学もドイツも、楽しみはいろいろあります。だけど、この映画、やっぱり英語ではなくドイツ語でやって欲しかったですな。ドイツ語で叫んでもらわないと、救われない感の迫力乏しい。

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