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女サラリーマン、旅にお酒ときどきお金

あっ、また1人壊れていきそう…。

傭兵先は、日本の大企業で勤務環境は恵まれている職場だと思う。そして、私が戦いに備えて待機している部隊(部署)の平均年齢は多分37〜42歳という成熟した大人が揃っている気がする。そういう部隊の中では、すっかり若手である1人の彼(多分30歳前半)が、先日から「(自分は)前部署にいたとき鬱病にかかり、どうにか頑張って起きることができても、職場にたどり着けない」と誰彼となくカミングアウトをしていた。社員の大半は存じているようでも、私のように知らない人もいるから黙って聞いていた。

そして、その彼は「新型鬱でもないんです」と説明する。「(新型鬱は)仕事に行くときは鬱になるが、それ以外だと元気なのに、自分は大好きなパチンコにも行くことができない」とのこと。そして、やや太り気味なのは、薬のせいとのこと。なるほど、確かにそういう浮腫(むくみ)に見える。

私は少し仕事で彼と被ったとき、人懐こい猫みたいな話し易さはあるのですが、如何せん仕事の詰めが甘い。作成した資料もスカスカで、良い人だけど「この業界向きな感じでないから、早く仕事変えた方がいいかもよ!」と言ってあげたいくらいであった。どの業界もそうかもしれないが、私がいる業界も結構センスや資質がモノを言うところがあり、「机上のブルーカラー」と文句を言い続けている私も、実は口で言うほど嫌がってなく、トラブル発生や厄介な案件が舞い込んでくるとアドレナリンが出ている感じがするのだから、結局のところ自分向きの業界だったのかも…と20年ほど経って納得している。

靴擦れのように、仕事にしろ職場にしろ、合わない環境に居続けるのは辛い。そうかと言って、あれこれ靴を変えてばかりいても解決にはならないだろうから、どうにか履き慣らしてゆく必要があることは誰もがわかっている。私は就職氷河期と呼ばれた時期に、どうやってか高い倍率?をくぐり抜け、大企業に就職して親を喜ばせたものの、その恵まれた環境が暇で耐えられず、2年3ヶ月で辞めた(私の親孝行もここまで)。残りの同期3人は既婚、離婚、再婚しつつみな残って働き続けている(ちなみに私は未婚)。とっとと辞めたことを後悔したことは一度もないから、いくら恵まれた環境でも私には合わない贅沢な靴だったのである。

そんなこんなで、最近彼とは被る仕事もなくなっていた。そして「妙なことを言い始めたな」と思った矢先、休み始めた。次の日も。あのカミングアウトは、彼なりに警報を出していたのでしょうか。こういうとき、奥さんはどう対応するのだろう。助けてあげたいけど、どうしてあげてよいかわからない。代わりに仕事をやってあげるのは簡単だけど、それは解決にはならない。まずは「タバコを止めようよ」と言ってあげるくらいしか、思いつかない。来週は会社に来るかな?

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